『着物まわりのお手入れ/高橋和江著』(河出書房新社)にてイラストを
描かせていただいております。
宮城県気仙沼で悉皆屋「たかはし きもの工房」を営む、高橋和江さんによる
まるごと一冊、着物のお手入れについて書かれてある本です。
悉皆屋さんとは
「着物のことならなんでもござれの、なんでも屋さん」(本誌より)
着物は、着るのもお手入れも保管も洋服と違って、ひと手間のかかるもの。
でも、大切に扱えば、何年も何世代も着続けられるものです。
分かっているけれど、着てみたいけれど・・という方が多いのではないでしょうか。
高橋さんは、ズボラで、着物も大嫌いだったそうです。
家業である悉皆屋を継ぐこととなり、悶絶の日々の後、
ズボラだからこその着物のお手入れ方法、楽しみ方を自己流で習得されたそうです。
この本では、そのノウハウを惜しみなく、教わることが出来ます。
私もズボラですが、え、これでいいんですか!?と思ったほど。
商売だから腹をくくった。と本文中にありましたが
着物に愛情がないとここまでのノウハウは築けないだろうことは明白です。
お店は気仙沼。震災の津波被害に遭ったこと、それからのこと
そんなコラムにも触れることが出来ます。
ぜひお手に取ってご覧ください。