伊豆半島一周200km

伊豆半島を走って1周するランイベントに参加した。スタートは伊東、反時計回りに伊豆半島を一周して伊東でゴールのコース。手段問わず(奨励されているのは公共交通機関)48時間以内にゴールすれば完走扱いとなるので、公式記録も順位も出ない。一応チェックポイントとして数箇所観光名所が指定されており、すべて回ればパーフェクトフィニッシュとなる(回らなくても完走扱い)。エイドは道中のコンビニやお店を利用。20km間が開かないように数箇所エイドの設置もある。

昨年、埼玉の山を100km走ってから、走るレースに出ていなかった。今年の春、ペーサーとして走ったけれど、ランナーの体調不良によりゴールしないまま終わったこともあって、走りたいなぁゴールしたいなぁという意欲がふつふつと湧いてきていた。

あまり行く機会のない伊豆半島、特に西側を見て回れることに興味をそそられ、100マイル挑戦の足がかりに、通しで160km動き続けてみることを目標にするにはちょうどよく、走れなくなったら電車に乗ろう、最初から割り切りもあり、初のウルトラマラソンをここで走ってみることに決めた。

結果としては、ランナー兼ペーサーとして夫が並走してくれたおかげで、途中電車ワープを挟み、手元の時計計測で200kmを33h48mで走り終えたんだけれど、さすがジオパーク、コースの7〜8割は峠道だった。地味なアップダウンが続き、車はスピードを出していて、狭い歩道は草が生い茂り、やむなく車道を走るしかない箇所に恐怖し、広い歩道は左右車線交互に現れたりで、歩道を行ったり来たりと大変疲れた。

伊豆半島を楽しむぞ!どころか、峠道にうんざりして、しんどすぎて、気がつけば膝に手を置き道路を見つめる時間が増え、無になっていた笑。

事前に立てた想定時間よりも遅れて下田に着き、時計の計測は160kmとなっていた。個人的目標は達成している。夜が明けてバスも電車も走っていたし、文明を利用しながらCP回りつつ進むこともできたんだけど、こういう時に何故か発揮される意地で、電車バスに乗ることを拒否。おかげでペースはどんどん遅れ、行動時間が延びるせいで余計に疲れ、脚が動かなくなってくる。強い海風と強い日差しも疲労に拍車をかけ、たぶん、このまま走り(歩き)続けても制限時間には間に合うけれども、

もうじゅうぶんだ!!!

となり、180kmくらい進んだところで電車に乗った。座った瞬間に寝た。20分くらいでものすごい回復した気がした。残りのCPを回るため最後20kmほどを走って(歩いて)ゴールに辿り着いた。

このイベントの説明には一周207kmとあったが、私たちはコースを間違えたのか、無駄に動いていたのか、電車ワープ分(20kmくらい)を除いても200km走ったことになっていたので、フルで走ったら207kmでは収まらなかったと思うとゾッとする。

参加していたランナーの中には温泉に2回も立ち寄り完走(伊豆半島は温泉天国)、漁港の朝市で海の幸を堪能して完走、したような猛者や、早々にヒッチハイクでワープしたような、ある意味猛者、制限時間ギリギリで完走した方など、各々の48時間の旅があったようで、ええ!そんな楽しみ方あったの!?というのをぜひ聞いてみたい。

レース後、バックヤードなる究極の変態レースがあったり、スパルタスロン往復予定の話を聞いたりして、200kmという距離が全然大したことないように思えてきたんだけど、天気にも恵まれた私の初ウルトラマラソン&今年最初で最後のレース(じゃないけど)は無事完結。

沼津の海。富士山は残念ながら雲の中

しんどかった伊豆半島はとにかく海がきれいで、沼津内浦西浦あたりの透明度、下田白浜海岸あたりの青、この2箇所は特に目を奪われた。