今年の山始めは奥多摩の三条の湯から。OMM以来の山行です。
昨年のGWぶりの奥多摩駅に降り立ち、バスに揺られて「お祭」で下車。
おさいじゃなくて、おまつり。山始めにふさわしいバス停名。
整備された林道からちょこっと山道を行けば、
疲れたーと言うほど歩かず、きつかったーと言うほどの急登もなく、
あっという間に着いてしまう山小屋「三条の湯」。
雲取山への中継地点だったりしますが、今回はここでのテント泊が目的です。
テント場付近から見上げる小屋(ここが一番の急登だったかも
名前に湯と付くだけあって、温泉に入れてしまう山小屋。
利用客の少ないシーズンだったこともあってか、
静かで清潔で、何より山小屋の方の温かさがピカイチでした。
もともと丹波山村出身のご主人。
奥多摩の自然を大切に残したいという思いから
山小屋の主人をされているそうで、
夏に向けて自家製野菜を育てるべく、小屋脇で畑作りに挑戦されていたり
害獣とされる鹿をご主人自ら仕留め、
小屋の夕飯で振舞われたり、鹿ジャーキーとして販売されていたり。
露地栽培中のからし菜(確か・・
鹿肉乾燥中
私たちはテント泊だったので、小屋のご飯を頂くわけでもないのに
小屋内で調理させていただけて、
ご飯後にストーブを囲んで、お手製の鹿レバーパテを味見させていただいたり、
近くに自生しているイタヤカエデの樹液をストーブの火で一晩煮詰め
自家製メイプルシロップ作りに挑戦されている話を聞いたり。
小屋のストーブと鍋
鍋の中。メイプルシロップ煮詰め中(これが本当に甘かった!
風呂に入って、ストーブもあって、お腹もいっぱいで、もちろんほろ酔いで
こんな山小屋知らないわ!ってほど温かい時間でした。
翌日、山小屋出発前に弁当らしきものを受け取っている客人を見かけ
あれは何かと小屋の方に尋ねると、予約必須のちらし寿司だと判明。
予約寿司かぁと納得していたら
なんと小屋の方、おひつを確認し、よし!まだ作れる!いくつ?と聞いてくださり
錦糸卵の乗ったちらし寿司を2つ受け取りました。
なんとありがたい・・・
帰路はでんでいろ尾根から丹波山村へ。
このでんでいろ尾根、天平尾根と書くんですけど、
特段に眺望の良い道でもないんですけど、
広く穏やかな落葉松&広葉樹林帯で、落ち葉フカフカの中を進む、
たいへん心地よい道で、いっぺんに好きになりました。
ここでちらし寿司を頂いたのですが、酢飯のうまいこと。
三条の湯、ちらし寿司、でんでいろ尾根は奥多摩のスリートップとして
刻まれました。
でんでいろ尾根途中。新緑、紅葉の季節はもっと気持ち良いだろうなぁ
今回の山飯は
ルパン三世カリオストロの城で出てきたミートボールスパゲティと
丸ごとカマンベールチーズフォンデュ。
前日にイタリアンミートボールとトマトソースを仕込んでタッパーに。
チーズフォンデュ用の野菜も別のタッパーに。
タッパーをそのまま皿に使い(ここがちょっと味気ないとこですが
帰りはかなり身軽になりました。