海岸林再生

宮城県名取市へ海岸林再生プロジェクトのお手伝いに

海岸沿いで見かける松林。浮世絵にも描かれ、日本三大松原なんてのもありますが、この松林は潮や砂を含んだ風、霧や高潮を遮り、海のすぐそばでも農作物を作れるように、人の暮らしを守るために植えられてきました。ところが宮城県名取市の海岸沿いにあった広大な松林は、震災の津波によって壊滅。

防潮堤の後ろ側、本当はずーーっと松林があった場所

 
この辺り一帯、100haに松を植え、松林を再生させるというプロジェクトがあることを知り、小さな小さな松の木の周りに生えるツルマメを引っこ抜きに行ってきたんですが、ただの雑草と違って、ツル科植物は根こそぎ取らないと厄介で、どうしても人の手が必要なのだそうです。ただし、モンスタープランツと呼ばれる、クズに関しては人の手ではどうしようもないらしい。おそるべし、クズ。

雑草に埋もれる松とツルマメを探す人たち

巨大なツルマメ

県内外から参加した100名を超える人たちが1日かけてパトロールした範囲は6ha(確か)

2033年まで続く長い長いプロジェクト。100haという広さを考えたら一人が作業した範囲なんて猫の額ほど。草は生えるしツルマメだってまた生えてくるんだろうけど、この辺のツルマメ取ったのかなーなんて言いながら立派に再生した松林を歩けたら、素敵じゃないですかね。

ところで、この沿岸の松は、松は松でもクロマツという種類。なぜクロマツが海沿いの痩せた土地でも生きられるのかというと、葉が塩や乾燥に強く、根にキノコ菌が寄生し、そのキノコ菌から水分や栄養分を得ることが出来るからなんだそうです。知らなかったなー