高知県四万十町で友人がゲストハウスを始めたというので、お邪魔してきました。
その名も『かっぱバックパッカーズ』。
この夏からプレオープンしている、空き家を利用した素泊まり宿。
かっぱのアイコンなどなど描かせていただいております。
四万十には何度か遊びに行ってましたが、その度にお世話になっていた農家民宿「そうざき半島」さんが
宿を少しお休みするとのことで、今回のゲストハウスオープンは四万十に滞在先が出来た!と願ったり叶ったり。
けれども、よく考えたらゲストハウスに泊まったことないなと、
街中のビルを改装したゲストハウスでドミトリーデビューを果たしてみたものの、
失敗したなーと思ってしまったので、楽しみな反面、一抹の不安も抱えながらの今回の四万十行き。
高知といえば、アンパンマン電車走ってました。乗りました
ところで、何故「かっぱ」なのかと、宿のネーミングが非常に気になったのですが、
四万十には「海洋堂かっぱ館」があったり、高知にはシバテンと呼ばれる河童に似た妖怪がいたり、
高知名物「おきゃく(宴会)」では、酔っ払いに相撲を仕掛ける「シバテン踊り」なるものが披露されるなど、
四万十に限らず、高知とかっぱは馴染み深いものだそうで。
ゲストハウスまでの道中、挨拶がてら立ち寄った「そうざき半島」で、旦那さんが不意に
「河童を見た、子どもの頃この辺りで、河童を見た・・・」と
遠い目をしながら真剣な表情で話された姿に、四万十に河童はいるのだなと、不思議と納得。
カッパ館の目の前にある「そうざき半島」の奥さんが営むアイス屋さんにて。
きゅうりアイス(さすがかっぱ!)と塩アイス
さて「かっぱバックパッカーズ」は、普通の一軒家をゲストハウスとして再利用しているので、見た目はお家です。
玄関があって、廊下があって、廊下を挟んでキッチンと居間があって・・という馴染みある間取り。
宿に来た!というよりは、帰ってきた!とか、遊びに来た!感が強いかもしれません。
そして何よりびっくりするのは、宿の目の前が線路ということ。
1日に走る電車の本数にもびっくりするのですが(少なくて)(さらにまた本数が減るそうです)
ホビートレインなる、これまたびっくりな電車が走っていたりと、電車好きにはたまらない宿となっています。
夕方、玄関先でのひとこま。とれたて落花生とか鮎の炭火焼きなど
ここのゲストハウスを始めた友人は、四万十で働くうちに宿の必要性を感じたそう。
地域を知り尽くしている分、旅の案内も提案もお手のもので、
川遊びだけじゃない四万十を体験したり、四国周遊のポイントにももってこい。
四万十川の伝統的な鮎漁「火振り漁」を観覧。鮎も鰻もめちゃくちゃおいしい
夏の四万十はハイシーズン。連日、各地からお客さんがいらっしゃるようで、
私がお邪魔した時にも、個性あふれるゲストさんが滞在されていました。
ゲストハウス滞在と聞くと、勝手なイメージで自分探し云々系の話を想像しがちだったのですが、
皆さんお若いのに(若いからか)、それぞれにしっかりと目標などを持たれていて、
彼らの出発に「行ってらっしゃい!」と言うと同時に「がんばれよ〜!」という気持ちもこもり、
思いっきり手を振ったような気がします(たぶん)
見送るっていいものだなー、と、前回のゲストハウス失敗したなーは、完全に払拭。
見送られているの図。四万十の日差しが懐かしい
構想があって場所が見つかって最低限運営できる状態であれば、
改装やらなんやら細かいことは後々にというのは、見切り発車に見えなくもないけど、
完璧に準備を整えたところで、うまくいく保証もない訳で、
現状で宿の需要があるのだから供給する、なんとも迅速で合理的だなと感心したり。
今はプレオープンなのでどう変わっていくのかは未知ですが、
動きながら、様々な人が関わって作られていくのが、このゲストハウスの大きな特徴なのかなと思いました。
看板文字など描かせて頂きましたが、ここから大工さんが何らかの手を施してくださる予定
何がどう進化していくのか、次回の訪問が楽しみです。